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子どもが寝た後も緊張が取れなくて眠れない…

育児中に眠れないのは体の仕組みが関係してるんだ
子どもがやっと寝てくれた。
でも自分は緊張が取れなくて眠れない。
眠れているはずなのに疲れが取れない。
そんな人のために、子育て・育児疲れで眠れなくなる理由と改善策を紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、以下のような投稿が多数寄せられています。

“ 寝たいのに寝れません。生後9ヶ月の男の子を育てている新米ママです。 ”
“ 産後のストレスと疲れ。生後3ヶ月の子が居る22歳のママです。疲れが取れません。 ”
“ 家事、育児に疲れているのか、やる気が起きず体調不良が続いています。眠いのに寝つきが悪く、眠れなくて疲れが取れません。 ”
といった、育児疲れで気が張ったままになり眠れているのに疲れが取れないという内容の投稿に多くの共感が集まっています。
特に気を張ったまま子育てをしている人ほど、眠っても疲れが抜けにくいようです。

育児中に眠れなくなる理由

子どもの気配を常に感知しようとする警戒状態が続くことで、交感神経が優位なまま眠れない・眠りが浅い状態が続きます。
「子どもが寝た後も体が緊張したまま眠れない」という状態はこの反応です。

「あの対応で良かったのか」「もっとうまくできたはず」という思考が夜中にループします。
子どものことを心配するのは当然ですが、眠れない状態が続くと判断力・感情のコントロールが低下して育児の質がさらに下がる悪循環が起きます。

夜泣き・授乳・子どもの体調管理で何度も起こされることで、睡眠が断片化されます。
まとめて眠れていても睡眠が浅くなり、深い睡眠が十分に取れないため疲れが蓄積していきます。

放置したままにすると…

「育児中なんだから眠れなくて当然。」
「子どものために自分は後回しでいい。」
そう言い聞かせて、眠れない状態を放置していませんか。
育児疲れによる慢性的な睡眠不足を放置すると、判断力の低下・感情のコントロール困難・産後うつへの移行リスクが高まります。
親が限界を超えると、子どもを適切に守ることができなくなります。

・育児疲れで眠れない
↓
・自分を後回しにする
↓
・判断力・感情コントロールが低下
↓
・産後うつのリスクが高まる
こういったサイクルに陥ると、産後うつのリスクが高まるかもしれません。
産後うつのリスクを高めないよう、対処法を試してみましょう。

改善策

子育て・育児疲れで眠れない時の改善策を紹介します。
一人が担当する夜を決めて「今夜は任せた」と切り替える。

家事より睡眠を優先する。

「完璧な親でなくていい」と許可する。

2週間以上眠れない・気力が出ない・子どもに対して感情的になってしまうという状態が続く場合は、産後うつ・育児疲れによるうつ状態のサインのことがあります。
産婦人科・心療内科・子育て支援窓口への相談を検討してみてください。

ベビーモニターを使って「常に見ていなければ」という緊張を和らげる。
家族・身近な人に育児を頼む時間を作る。
地域の子育て支援センター・ファミリーサポートを活用する。

よくあるQ&A

育児疲れと睡眠に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Q子どもが寝た後も眠れません。何かおかしいですか?
- A
おかしくありません。
長期間にわたる警戒状態が続いた後は、子どもが寝ても体の緊張がすぐには解けないことがあります。
4-7-8呼吸法・漸進的筋弛緩法など体の緊張をほぐす習慣が助けになります。
※個人差あり

- Qパートナーに頼みにくい雰囲気があります。
- A
「頼めない・頼みにくい」という状況が続いていること自体が、大きなストレスになっています。
地域の子育て支援センター・ファミリーサポートという相談窓口があります。
パートナーへの相談が難しい場合でも、外部のサポートを借りることができます。
※地域によって異なります

- Q育児中に睡眠薬を飲んでもいいですか?
- A
自己判断での服用は避けてください。
授乳中・育児中の薬の使用は産婦人科・心療内科に相談することで、安全性を確認した上で処方してもらえます。
※個人差あり

データ

日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典の報告(2012年)によると、不眠症の誘発因子として「育児・家族ケアによる睡眠分断・慢性ストレス」が挙げられており、乳幼児を持つ親に慢性不眠が多い背景が示されています。
睡眠分断が続くと深いノンレム睡眠が十分に取れず、睡眠時間が確保できていても疲労が蓄積していくとされており、育児中の「眠れているはずなのに疲れが取れない」という状態の医学的背景が示されています。
また、虎の門病院の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3)では、慢性不眠の永続化因子として「過覚醒状態の継続」が挙げられており、育児中の常時警戒状態が不眠を慢性化させるリスクが示されています。
引用元:
八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/35/1/35_66/_pdf
引用元:
睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3(2025)
「睡眠関連呼吸障害」(医療者のための睡眠医学入門 第3回)
https://jssr.jp/files/nexus/20251225-08.pdf
引用元:
富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
http://www.jssr.jp/files/nexus/20250925-07.pdf
この研究の紹介者:富田 康弘(とみた やすひろ)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
虎の門病院 睡眠呼吸器科 医長(循環器センター内科兼任)
出身:
東京大学医学部卒業
学位:
博士(医学)順天堂大学大学院医学研究科
経歴:
東京大学医学部卒業後、虎の門病院で循環器・睡眠医療の臨床に従事。
順天堂大学大学院で医学博士を取得し、現在は東京大学大学院医学系研究科の特任研究員、順天堂大学医学部の非常勤助教も兼任
資格:
総合内科専門医・指導医/日本睡眠学会総合専門医・指導医/循環器専門医・指導医
研究ジャンル:
睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、CPAP治療

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この記事のまとめ

育児中に眠れないのは意志の弱さでも、親としての失格でもありません。
夜間対応を分担する・子どもの昼寝中に横になる・ベビーモニターで緊張を和らげる。
できることから試してみてください。

対処法
・子どもの夜間対応を夫婦・パートナーで交代する
・子どもが昼寝している時間に一緒に横になる
・ベビーモニターの活用
・育児を頼む
・地域の子育て支援
・完璧な親を目指さなくていい
・こんな時は相談を
・ホワイトノイズや自然音を流す
2週間以上眠れない・気力が出ない・感情的になってしまうという状態が続く場合は、産婦人科・心療内科への相談を検討してみてください。






