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体の不安が頭から離れなくて、眠れない…

健康不安と不眠は悪循環になりやすいんだ
まず今夜の体を休めることを優先しようね
検査結果が気になる。
あの症状はもしかして大きな病気なのかもしれない。
ベッドに入ると体の不安が頭から離れず、眠れない夜が続いている。
そんな状態に振り回されていませんか。
このページでは、病気・健康不安で眠れなくなる理由と改善策を紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、以下のような投稿が多数寄せられています。

“ 胸痛・動悸・頭痛・めまいなどの原因について・・・夜もよく眠れなくて悩んでいます。 ”
“ すぐに重い病気や癌を疑って不安になって、色々調べて更に不安になって…というのを繰り返してしまいます。 ”
“ 怖くて眠れないです。先日健康診断を受けてきました。 ”
といった、体の不調が気になって病気ではないかと不安になり眠れなくなるという内容の投稿に多くの共感が集まっています。
特に検査結果を待っている時期ほど、不安で寝つけなくなりやすいようです。

健康不安で眠れなくなる3つの理由

病気・健康不安で眠れなくなる理由として、特に多いものを紹介します。
昼間は仕事・家事・人との関わりで意識が分散されていますが、夜は静かになって自分の体の感覚に意識が向きやすくなります。
「あの痛みはまだある」「検査まで何週間もある」という思考が静寂の中で膨らみ、眠れない状態になります。

強い不安は動悸・息苦しさ・胃の不快感・筋肉の緊張といった身体症状を引き起こします。
「体の症状が不安を呼び、不安がさらに体の症状を強くする」という悪循環が起きやすくなります。
もともと健康不安があるところに「眠れないことで体がさらに悪くなるのでは」という二次的な不安が重なります。
「眠れない→体に悪い→さらに不安→眠れない」という悪循環が慢性不眠につながることがあります。

放置したままにすると…

「検査結果が出れば安心できる。」
「もう少し様子を見てから考えよう。」
そう言い聞かせて、眠れない状態を放置していませんか。
健康不安による不眠を放置すると、慢性的な睡眠不足・免疫機能の低下・判断力の低下が重なります。
「病気が心配で眠れない」という状態が続くほど、体は実際に弱っていきます。

・健康不安で眠れない
↓
・放置する
↓
・慢性的な睡眠不足・免疫機能の低下
↓
・体が実際に弱っていく
こういったサイクルに陥ると、体が実際に弱っていくかもしれません。
体が実際に弱っていく前に、対処法を試してみましょう。

改善策

病気・健康不安で眠れない時の改善策を紹介します。
不安な気持ちをノートに書き出して「今夜はここまで」と閉じる。

「受診するほどじゃないかも」と思いながら不安を抱え続けるより、早めに受診して確認することが不安を解消する最も直接的な方法です。
「気にしすぎかな」という気持ちがあっても、症状が気になるなら内科・かかりつけ医への受診を検討してみてください。

「検査で異常なしと言われても安心できない」「体のどこかが常に気になる」という状態が続く場合は、身体症状症・健康不安症と呼ばれる状態のサインのことがあります。
心療内科への相談が助けになることがあります。

「今夜考えても検査結果は変わらない」と意識的に区切る。

よくあるQ&A

病気・健康不安と睡眠に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Q眠れないと体が悪くなりますか?
- A
慢性的な睡眠不足は免疫機能の低下・ホルモンバランスの乱れに影響することがあります。
ただし「1〜2日眠れなかった程度で体が壊れる」ことはありません。
「眠れないと体に悪い」という焦りそのものが不安を強めて眠れなくさせている場合が多いです。
まずは「横になるだけでもいい」と目標を下げてみてください。
※個人差あり

- Q病気が判明してから眠れなくなりました。
- A
診断後に眠れなくなることは多くの方が経験します。
担当医に「眠れていない」と伝えることで、睡眠のサポートを受けられることがあります。
一人で抱え込まず、担当医や家族・信頼できる人に話してみてください。
※個人差あり

- Qネットで症状を調べるとさらに不安になります。
- A
「サイバー心気症」と呼ばれる状態で、ネット検索が不安を強めるパターンはよく見られます。
就寝前の症状検索はやめる・症状が気になるなら受診して確認するという方が、不安の根本に対処できます。
※個人差あり

データ

日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典の報告(2012年)によると、不眠症の心理的原因として「健康・身体・病気への不安」が挙げられており、健康不安が慢性的な不眠のきっかけになることが示されています。
また同報告では、不眠への不安そのものが不眠を悪化させる「永続化因子」として機能することが示されており、「眠れないと体に悪い」という思い込みを手放すことが改善への鍵とされています。
また、虎の門病院の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3)では、慢性不眠の誘発因子として「身体疾患・健康上の出来事」が挙げられており、病気の診断・健康不安が不眠の慢性化につながるリスクが指摘されています。
引用元:
八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/35/1/35_66/_pdf
引用元:
睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3(2025)
「睡眠関連呼吸障害」(医療者のための睡眠医学入門 第3回)
https://jssr.jp/files/nexus/20251225-08.pdf
引用元:
富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
http://www.jssr.jp/files/nexus/20250925-07.pdf
この研究の紹介者:富田 康弘(とみた やすひろ)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
虎の門病院 睡眠呼吸器科 医長(循環器センター内科兼任)
出身:
東京大学医学部卒業
学位:
博士(医学)順天堂大学大学院医学研究科
経歴:
東京大学医学部卒業後、虎の門病院で循環器・睡眠医療の臨床に従事。
順天堂大学大学院で医学博士を取得し、現在は東京大学大学院医学系研究科の特任研究員、順天堂大学医学部の非常勤助教も兼任
資格:
総合内科専門医・指導医/日本睡眠学会総合専門医・指導医/循環器専門医・指導医
研究ジャンル:
睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、CPAP治療

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この記事のまとめ

病気・健康への不安で眠れない状態は、不安と不眠が互いを強め合う悪循環で起きています。
「今夜考えても変わらない」と開き直って、呼吸法・書き出しで思考を止めることから始めてみてください。

対処法
・考えても仕方ないと区切る
・不安をノートに書く
・4-7-8呼吸法で副交感神経に切り替える
・受診や検査を早める
・健康不安が強すぎる場合
・ホワイトノイズや自然音を流す
症状が気になるなら早めに受診して確認する方が、ネットで調べ続けるより不安は早く消えていきます。
眠れない、または気力が出ないような状態が2週間以上続く場合は、心療内科への相談を検討してみてください。







