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最近すぐ泣けてくる…寝不足のせい?

寝不足は、感情のコントロールを弱らせるんだ
ちょっとしたことで、涙が出る。
いつもは気にしないことに傷ついて、一人になると泣けてくる。
そんな状態が続いていませんか。
寝不足で涙もろくなるのには、はっきりとした理由があります。
その原因と、気持ちを楽にする対処法を紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、以下のような投稿が多数寄せられています。

“ 最近、疲れか寝不足かわからないけど、わけも分からず大泣きしたくなる。 ”
“ 試験期間で寝不足。 ”
“ 仕事で不規則な生活が続いている。 ”
といった、寝不足で感情が不安定になるという投稿に多くの共感が集まっています。

寝不足で涙もろくなる理由

寝不足になると、感情のコントロールを担う前頭葉の働きが低下します。
「これくらいで泣かなくていい」という理性が効きにくくなって、ちょっとしたことで涙が出やすくなります。

寝不足が続くと、コルチゾール(ストレスホルモン)が高いままになって、ストレスへの耐性が下がります。
「最近なんだか心が弱くなった」という感覚は、寝不足が原因になっていることがあります。

寝不足の状態では、感情の反応を担う扁桃体が過敏になります。
普段はスルーできる言葉や場面、記憶が、寝不足の時には強く刺さって涙につながりやすくなります。

放置したままにすると…

些細なことで涙が出てしまう。
「最近涙もろくなった」と感じていませんか。
寝不足で前頭葉の働きが低下すると、感情のコントロールが効きにくくなってしまうことがあります。
放置すると、ストレス耐性がさらに下がり、悪循環が続いてしまうこともあります。

・寝不足で前頭葉の働きが低下する
↓
・感情のコントロールが効きにくくなる
↓
・些細なことで涙が出やすくなる
↓
・ストレス耐性がさらに下がり悪循環が続く
こういったサイクルに陥ると、ストレス耐性がさらに下がり悪循環が続くかもしれません。
ストレス耐性が下がりきる前に、対処法を試してみましょう。

気持ちを楽にする対処法

気持ちを楽にする対処法を紹介します。
泣くことは、感情を外に出す自然な反応です。
「こんなことで泣くなんて」と自分を責めると、さらに気力を消耗してしまいます。
泣いた後は気持ちが少し楽になることも多いので、感情を流す時間として受け止めてみてください。

睡眠を改善しても、2週間以上、涙もろさや気分の落ち込みが続く場合は、うつ状態のサインかもしれません。
つらさが続く時は、心療内科や精神科に相談しましょう。

涙もろくなっている原因が寝不足であれば、睡眠が戻ることで感情のコントロールしやすくなります。
「自分が弱くなった」ではなく「寝不足の症状」として捉えることが大切です。

よくあるQ&A

寝不足と涙もろさに関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Q最近よく泣くようになりました。心がおかしくなったのでしょうか?
- A
寝不足が続いている場合は、その症状のことがあります。
まずは睡眠を改善してみてください。睡眠が戻っても涙もろい状態が続く場合は、心療内科に相談しましょう。
※個人差あり

- Q職場で突然、涙が出てしまいます。どうすればいいですか?
- A
深呼吸をする、その場を少し離れて休む、水を飲むことで、一時的に落ち着きやすくなります。
繰り返す場合は、信頼できる人への相談や、心療内科への受診を検討してみてください。
※個人差あり

- Q寝不足の翌日は、感情がコントロールできません。
- A
前頭葉の機能低下によるもので、あなたの弱さが原因なわけではありません。
寝不足の翌日は、感情を刺激するもの(ニュース・SNS・言い争いなどのテレビ放送やメディア情報など)をできるだけ避けて、午後2時までに20分の仮眠をとることが助けになります。
※個人差あり

データ

虎の門病院の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3)によると、寝不足は前頭葉と扁桃体のバランスを崩して感情の調節機能を低下させることがわかっており、涙もろくなったり、怒りっぽくなったりと、感情の波が激しくなることが、寝不足の典型的な現れとして挙げられています。
それらは、十分な睡眠で回復することで、感情の調節機能も戻ってくると報告されています。
また、日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典の報告(2012年)では、慢性的な寝不足がコルチゾールの上昇を通じてストレス耐性を下げ、感情の不安定さを高めることが指摘されています。
引用元:
睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3(2025)
「睡眠関連呼吸障害」(医療者のための睡眠医学入門 第3回)
https://jssr.jp/files/nexus/20251225-08.pdf
引用元:
富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
http://www.jssr.jp/files/nexus/20250925-07.pdf
引用元:
八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/35/1/35_66/_pdf
この研究の紹介者:富田 康弘(とみた やすひろ)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
虎の門病院 睡眠呼吸器科 医長(循環器センター内科兼任)
出身:
東京大学医学部卒業
学位:
博士(医学)順天堂大学大学院医学研究科
経歴:
東京大学医学部卒業後、虎の門病院で循環器・睡眠医療の臨床に従事。
順天堂大学大学院で医学博士を取得し、現在は東京大学大学院医学系研究科の特任研究員、順天堂大学医学部の非常勤助教も兼任
資格:
総合内科専門医・指導医/日本睡眠学会総合専門医・指導医/循環器専門医・指導医
研究ジャンル:
睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、CPAP治療

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この記事のまとめ

寝不足で涙もろくなるのは、あなたが弱くなったからではなく、前頭葉の機能が低下したことによる症状です。
睡眠が正常に戻れば、感情のコントロールもしやすくなるので安心してください。

対処法
・まず睡眠を優先する
・泣くことを否定しない
・涙もろさが続く場合は相談する
・ホワイトノイズや自然音を流す
つらさが続く時は、一人で抱え込まずに、誰かに打ち明けてみましょう。

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