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睡眠の質って何?

時間だけじゃなく、
深さや連続性で決まるんだ
「睡眠の質を上げる」という言葉をよく見かける。
でも、そもそも睡眠の質とは何なのか、よくわからない。
そんな疑問を抱いたことはありませんか。
睡眠の質の定義と、何によって決まるのかを紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、以下のような投稿が多数寄せられています。

“ 睡眠は何時間くらいがベストなんでしょうか?たくさん寝ても足りないな~って思うときもありますし、逆に少ししか寝ていなくてもばっちりのときもありますし、よくわかりません…。 ”
“ 睡眠の質が日によって大きく変わります。 ”
“ 睡眠の質が悪いのか何なんかよく分からないのですが、朝起きると股関節に筋肉痛のような感覚を覚えることがあります。 ”
といった、睡眠の質とは何で決まるのかよくわからず気になるという内容の投稿に多くの共感が集まっています。
特に睡眠時間と体調が比例しないと感じる人ほど、睡眠の質が気になりやすいようです。

睡眠の質とは


睡眠の質とは、睡眠時間の長さだけでなく、眠りの深さ・連続性・翌日の回復感を含めた総合的な評価のことです。
8時間寝ても疲れが取れない場合は「睡眠の質が低い」状態です。
反対に、6時間でもスッキリ目覚めて日中に眠気がない場合は「睡眠の質が高い」状態といえます。

睡眠の質を決める4つの要素

深いノンレム睡眠の時間が十分にとれていることが、体の疲労回復・成長ホルモンの分泌に直結します。
アルコール・就寝前のスマホ・ストレスが深い睡眠を妨げる主な原因です。

夜中に何度も目が覚めると睡眠サイクルが乱れて回復感が低下します。
連続して眠れていることが睡眠の質の大きな指標のひとつです。
布団に入ってから眠れるまでの時間を「入眠潜時」と呼びます。
一般的に20〜30分以内が正常とされており、これが30分を超えると「入眠困難」と判断されます。
起床時にスッキリしているか・日中に強い眠気がないかが、最もわかりやすい睡眠の質の指標です。
どれだけ長く寝ても翌日に疲れが残る・眠い場合は、質が低い状態と考えられます。

睡眠の質を下げる主な原因

深い睡眠を減らして中途覚醒を増やす。

交感神経の高止まりで眠りが浅くなる。

メラトニンの分泌を妨げる。
覚醒作用が就寝時まで残る。
環境が整っていないと深い眠りを妨げる。
体内時計が乱れて睡眠サイクルが崩れる。

データ

虎の門病院の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3)によると、睡眠の質は睡眠時間だけでなく「入眠潜時・中途覚醒回数・深睡眠の割合・翌日の覚醒感」の4要素で評価されるとされており、これらが総合的に良好な状態が「高品質な睡眠」と定義されています。
アルコール・就寝前のスマホ・ストレスがこれらの指標を悪化させる主要因として挙げられています。
また、愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センターの岡靖哲らが2025年に発表した報告(睡眠と環境 Vol.19 No.1)では、睡眠環境 (温度・光・音)の整備が深い睡眠の維持に重要とされており、就寝前の習慣と環境の両面から改善することが睡眠の質を高める基本として推奨されています。
引用元:
睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)
「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/19/1/19_50/_article/-char/ja引用元:
睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3(2025)
「睡眠関連呼吸障害」(医療者のための睡眠医学入門 第3回)
https://jssr.jp/files/nexus/20251225-08.pdf
引用元:
富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
http://www.jssr.jp/files/nexus/20250925-07.pdf
引用元:
岡靖哲ら「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/19/1/19_50/_article/-char/jaこの研究の紹介者:岡 靖哲(おか やすのり)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長・教授
学位:
修士(医学)ロンドン大学
経歴:
京都大学医学部卒、京都大学大学院で脳病態生理学・臨床神経学を専攻。
英国ロンドン大学で臨床神経科学修士を取得後、英国セントトーマス病院 睡眠医療センターで研究員(2000~2001年)を務め、現在は愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長
資格:
日本睡眠学会 総合専門医/日本神経学会 神経内科専門医
研究ジャンル:
睡眠医療、不眠症治療、概日リズム睡眠障害愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター(公式サイト)
岡靖哲 研究者ページこの研究の紹介者:富田 康弘(とみた やすひろ)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
虎の門病院 睡眠呼吸器科 医長(循環器センター内科兼任)
出身:
東京大学医学部卒業
学位:
博士(医学)順天堂大学大学院医学研究科
経歴:
東京大学医学部卒業後、虎の門病院で循環器・睡眠医療の臨床に従事。
順天堂大学大学院で医学博士を取得し、現在は東京大学大学院医学系研究科の特任研究員、順天堂大学医学部の非常勤助教も兼任
資格:
総合内科専門医・指導医/日本睡眠学会総合専門医・指導医/循環器専門医・指導医
研究ジャンル:
睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、CPAP治療

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この記事のまとめ

睡眠の質とは、時間の長さだけでなく深さ・連続性・入眠のスムーズさ・翌日の回復感で決まります。

対処法
・就寝前のスマホやアルコールやカフェインを避ける
・寝室の温度や光や音を整える
・毎日同じ時間に起きて体内時計を安定させる
「何時間寝たか」より「どう眠れたか」を意識することが、改善の近道です。

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