

職場でいじめやハラスメントを受けていて、夜になると頭から離れなくて眠れない…

それはあなたのせいじゃないから、一人で抱えこまないで
職場でいじめやハラスメントを受けている。
夜になると今日あったことが頭から離れない。
明日また行かなければいけないと思うと眠れない。
「自分が悪いのか」「誰にも言えない」と一人で抱えていませんか。
このページでは、職場のいじめ・ハラスメントで眠れない時の理由と、かんたんに実践できる対処法を紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、あなたと同じ悩みを抱えている人から、次のような相談が多く寄せられています。
◼◼◼◼さん「職場でいじめにあっていた人が辞めて、ターゲットが私になりました。」
◼◼◼◼さん「職場いじめのトラウマ。」
◼◼◼◼さん「職場内いじめについて。」
実際に寄せられている相談をもとに再構成しています
職場のいじめでストレスを感じて眠れなくなるという声に、「わかる」と感じた人も多いのではないでしょうか。
とりわけ相手にしないよう我慢を重ねるほど、気づかないうちに心と体に負担がかかっている傾向があるようです。

職場のいじめ・ハラスメントで眠れない3つの理由

職場のいじめ・ハラスメントで眠れなくなる理由として、特に多いものを紹介します。
✓
職場という「逃げられない場所」のストレスが慢性的な過覚醒を作る
毎日行かなければならない職場でのいじめ・ハラスメントは、「逃げ場がない」という感覚を生み出します。
この慢性的な緊張状態が自律神経を乱し、家に帰っても・夜になっても交感神経が優位なまま続いて眠れなくなります。
「家では安全なのに眠れない」のは、体がまだ「危険な場所にいる」と感じているためです。

✓
今日あったことの反芻が止まらない
「なぜあんなことをされたのか」「自分が悪かったのか」「明日また同じことが起きるのか」という思考が夜中にループします。
いじめ・ハラスメントを受けた記憶は、脳が「危険な体験」として処理するため、繰り返し思い出しやすくなることがあります。
これはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に近い反応が起きていることがあります。

✓
適応障害・うつへの移行リスクが高い状態
職場のいじめ・ハラスメントによる慢性的なストレスは、適応障害やうつへ移行しやすい状況のひとつです。
「眠れない・朝が憂うつ・食欲がない・何も楽しくない」が重なっている場合は、すでに適応障害やうつが始まっている可能性があります。
これはあなたが耐えてきたからかもしれません。
それだけの状況に置かれているということです。

放置したままにすると…

「自分さえ我慢すれば。」
「誰かに言ったら大げさだと思われる。」
そう思いながら、眠れない夜を一人で抱え続けていませんか。
職場のいじめ・ハラスメントによる不眠を放置すると、適応障害・うつへの移行リスクが高まることもあります。
「もう限界」になってから動くより、眠れない今の段階で誰かに話すことが、回復への近道になることがあります。
LOOP
✓
「自分さえ我慢すれば」と抱え込む
✓
一人で悩み続ける
✓
限界を超える
✓
適応障害・うつに移行するリスク
こういったサイクルが、適応障害・うつに移行するリスクとなる可能性があります。
心の不調に発展する前に、対処法を試してみましょう。

かんたんに実践できる対処法

職場のいじめ・ハラスメントで眠れない時に、試してほしいことを紹介します。
✓
考え方
今日あったことをノートに書き出して「今夜はここまで」と決めて閉じる。

✓
誰かに話す
職場外の信頼できる人に話す(家族・友人・相談窓口)。

✓
専門家への相談
眠れない・朝が憂うつが2週間以上続く場合は、心療内科やオンラインクリニックへの相談を検討する。
あなたが我慢し続ける必要はありません。
相談できる場所として、職場のハラスメント相談窓口・労働局のあっせん制度・心療内科があります。
一人で抱えこまないで、思いきって活用してみましょう。

✓
証拠を記録しておく
ハラスメントの記録をつけておく(日時・内容・証人)→ 後で相談・対応する際に役立つ。

よくあるQ&A

職場のいじめ・ハラスメントで眠れない状態に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Qハラスメントを受けていることを誰かに言うのが怖いです。
- A
まず職場の外の人(家族・友人)に話すだけでも楽になります。
解決策を求めなくていいですし、シンプルに「つらい」と話して共感してもらうだけでも、気持ちが楽になります。
心療内科への相談も、職場には一切伝わりません。
「仕事がつらくて眠れない」と伝えるだけで診察は始まります。
※個人差あり

- Q自分が悪いのかもしれないと思ってしまいます。
- A
いじめやハラスメントは、受けた側に責任はありません。
「自分が悪い」と思い込んでしまうのも、長期間のストレスによる認知の歪みが原因のことがあります。
第三者(心療内科・相談窓口)に話すことで、客観的な視点を持てるようになります。
※個人差あり

- Q転職や異動を考えていますが、眠れない状態で判断できるか不安です。
- A
睡眠不足と強いストレス下では判断力が低下しているため、大きな決断は眠れるようになってからの方が正確な判断ができます。
まず心療内科で睡眠の状態を改善しながら、並行して選択肢を考えることをおすすめします。
※個人差あり

データ

厚生労働省「令和6年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、労働者の68.3%が仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じていると回答しています。
職場のいじめ・ハラスメントはその大きな要因の一つであり、不眠につながることが少なくありません。
日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典氏の報告(2012年)によると、不眠症は典型的には数週〜数か月かけて悪化し、その後何年も続く慢性期に入ることがあり、適切な診断・治療がなされないと症状が10年単位で続いてしまう可能性があるとされています。(出典)
不眠症の診断基準では、日中の機能障害として「気分の障害あるいは焦燥感」「社会的機能の低下」「集中力・注意・記憶の障害」などが挙げられています。
また、日本大学医学部精神科の鈴木正泰氏が2020年に発表した報告(日大医学雑誌 79巻6号)によると、不眠は様々な病態によって引き起こされ、不眠症と診断されるのは、不眠をきたすあらゆる原因が否定された後だとされています。(出典)
一人で抱えず、心療内科やオンラインクリニックへの相談が助けになります。
引用元:
八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
鈴木正泰「不眠の鑑別診断とその進め方」日大医学雑誌 79巻6号(2020)日本大学医学部精神科
この研究の紹介者:
八藤英典(はっとう ひでのり)氏
プロフィール
所属:
医療法人恵心会 北星ファミリークリニック 院長、北海道家庭医療学センター
実績:
CareNeTVにて「総合診療専門医のためのワークブック」等の執筆・講師を担当
研究ジャンル:
不眠症、プライマリ・ケア
鈴木正泰(すずき まさひろ)氏
プロフィール
所属:
日本大学医学部医学科精神医学系 主任教授
学位:
博士(医学)(2008年、日本大学)
経歴:
2002年日本大学医学部卒業後、同大学で研修医・助手・助教を経て、2015〜2016年イタリア・ヴィータ・サルーテ サンラファエレ大学客員研究員、2018年准教授、2020年より主任教授。
国立精神・神経医療研究センター客員研究員も兼務
資格:
精神保健指定医、精神科専門医・指導医、睡眠医療認定医、日本医師会認定産業医
研究ジャンル:
不眠症、時間生物学、気分障害

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この記事のまとめ

それだけの責任感を背負わなければいけない、立場や状況に置かれているということです。
一人で抱え続けることが、あなたの体と心を消耗させてしまいます。
SELF CARE
対処法
✓
紙に書き出す
✓
4-7-8呼吸法
✓
誰かに話す
✓
証拠を記録しておく
✓
オンライン診療や専門家に相談する
✓
ホワイトノイズや自然音を流す
眠れない・朝が憂うつが2週間以上続く場合は、心療内科やオンラインクリニックへの相談を検討してみてください。
話すだけでも、気持ちが楽になります。


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