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ホテルに泊まるといつも眠れない…

知らない場所で眠れないのは脳の防衛反応なんだ
旅行先・出張先のホテルに泊まるといつも眠れない。
自分のベッドなら眠れるのに、場所が変わると途端に眠れなくなる。
旅行・出張先で眠れなくなる理由と改善策を紹介します。
旅行・出張先で眠れなくなる理由

知らない環境では脳が危険を察知しようとして、半分眠りながらも周囲を警戒し続ける状態になります。
これは「ファーストナイト効果」と呼ばれる現象で、初めての場所で眠りが浅くなるのは人間の自然な防衛反応です。
2泊目以降は慣れてきて眠れるようになることが多いです。
枕の高さ・マットレスの硬さ・室温・遮光・騒音など、自宅と異なる環境が睡眠を妨げることがあります。
「ホテルの枕が合わない」は最も多い原因のひとつです。
「明日の会議・プレゼンがうまくいくか」というプレッシャーが眠れない原因になることがあります。
緊張で交感神経が優位なまま夜を迎えると、疲れていても眠れない状態が続きます。

改善策

- 自分に合う枕の高さに近づけるため、バスタオルを折って枕の下に敷く
- カーテンをしっかり閉めて遮光する
- エアコンで室温を26〜28℃に設定する
- 騒音が気になる場合は耳栓・イヤホンで自然音を流す
- 自宅での就寝前ルーティン(呼吸法・読書など)をホテルでも同じようにやる
- いつも使っているアイマスク・耳栓・ブランケットを持参する
- 使い慣れた香り(アロマ)を小さなボトルで持参する
- 4-7-8呼吸法で副交感神経に切り替える
(4秒吸って、7秒止めて、8秒で吐く) - 「1泊目は眠れなくても仕方ない」と受け入れてしまう
(ファーストナイト効果は自然な反応)

よくあるQ&A

旅行・出張先の睡眠に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Q海外出張で時差がある場合はどうすればいいですか?
- A
現地に着いたらすぐに現地時間に合わせて行動することが最も効果的です。
昼間は眠くても短い仮眠(20分以内)にとどめる・現地の朝に日光を浴びることで体内時計のリセットが早まります。
※個人差あり
- Q出張のたびに眠れなくて翌日がつらいです。
- A
自分の睡眠ルーティン(枕グッズ・呼吸法・就寝前の習慣)を毎回同じように実践することで、脳が「これをやれば眠れる」という条件付けが強化されていきます。
出張が多い場合は、持ち運びできる枕カバーや小さなアイマスクをルーティンに組み込むのがおすすめです。
※個人差あり
- Q旅行先では逆に眠れるのに出張先では眠れません。
- A
旅行は楽しみがある分リラックスできますが、出張は翌日の仕事へのプレッシャーが加わります。
出張前夜に「翌日やること・準備」をノートに書き出して区切ることで、頭の中の緊張を和らげられることがあります。
※個人差あり

データ

日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典の報告(2012年)によると、不眠症の生理的原因として「環境変化による睡眠障害」が挙げられており、知らない場所・慣れない環境が睡眠の質を低下させることが示されています。
睡眠衛生指導として「就寝前のリラクゼーションルーティンの確立」が推奨されており、毎回同じルーティンを実践することで場所が変わっても入眠しやすくなるとされています。
また、久留米大学の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2)では、慢性不眠の誘発因子として「環境変化・生活上のイベント」が挙げられており、旅行・出張などの一時的な環境変化が不眠の引き金になりやすいことが示されています。
引用元:八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
引用元:富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座

この記事のまとめ

旅行・出張先で眠れないのは脳の自然な防衛反応です。
バスタオルで枕の高さを調整する・カーテンをしっかり閉める・自宅と同じ呼吸法をやる。
この3つをまず試してみてください。
「1泊目は眠れなくても仕方ない」と受け入れることも大切です。
2泊目以降は慣れてきて眠れるようになることが多いです。




