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夜になると肌がかゆくて眠れない…

夜のかゆみには理由があるんだ
昼間は気にならないのに、夜になると肌がかゆくなる。
かいてしまって眠れない。
かゆみで夜中に何度も目が覚める。
夜に肌がかゆくなる理由と改善策を紹介します。
夜に肌がかゆくなる理由

布団に入ると体温が上がり、皮膚の神経が敏感になってかゆみを感じやすくなります。
アトピー性皮膚炎・乾燥肌・じんましんなどは特に体温上昇でかゆみが強くなる傾向があります。
冬の乾燥・エアコンによる湿度低下で皮膚の水分が失われ、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなります。
「特に何もしていないのに夜だけかゆい」という場合は乾燥が主な原因のことがあります。
抗炎症作用を持つコルチゾール(ストレスホルモン)は夜間に分泌量が低下します。
その結果、皮膚の炎症・かゆみが夜に強くなりやすくなります。
アトピー性皮膚炎が「夜に悪化する」のはこのためです。
布団・枕のダニのフン・死骸がアレルギー反応を引き起こしてかゆみの原因になることがあります。
また化繊素材のパジャマ・シーツが皮膚を刺激してかゆみを悪化させることもあります。

改善策

- 入浴後すぐに保湿剤を塗る
(3分以内が効果的とされている) - ぬるめのシャワー・入浴にする
(熱いお湯は皮膚の油分を奪ってかゆみを悪化させる) - 寝室の湿度を50〜60%に保つ
(加湿器・除湿器を活用する) - 綿・シルク素材のパジャマ・シーツを選ぶ
(化繊は皮膚への刺激が強い)
- シーツ・枕カバーを週1回以上洗濯する
- 布団を定期的に干す・防ダニカバーを使う
- 掃除機をこまめにかけてダニの死骸・フンを除去する
- 保湿・生活改善をしても改善しない場合
(皮膚科への相談) - かゆみに加えて発疹・赤み・ジュクジュクがある場合
(皮膚科への相談) - かゆみが慢性化して毎晩眠れない状態が続く場合
(皮膚科・内科への相談)

よくあるQ&A

夜のかゆみと睡眠に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Qかいてしまうと余計に悪化しますか?
- A
かくことで皮膚バリアがさらに傷ついて、かゆみが悪化する悪循環が起きます。
「かかないようにする」のは難しいので、爪を短く切っておく・綿の手袋をして寝るという工夫が助けになります。
※個人差あり
- Q市販の塗り薬で対処していいですか?
- A
一時的な乾燥・軽度のかゆみには市販の保湿剤・抗ヒスタミン薬が有効なことがあります。
ただし2週間以上続く・広範囲に及ぶ・症状が強い場合は皮膚科への受診が助けになります。
※個人差あり
- Q子どもが夜中にかゆがって眠れません。
- A
子どものかゆみはアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ダニアレルギーが原因のことが多いです。
繰り返す場合は小児科・皮膚科への相談を検討してみてください。
※個人差あり

データ

日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典の報告(2012年)によると、不眠症の生理的原因として「身体的苦痛・かゆみ・痛みによる睡眠障害」が挙げられており、夜間のかゆみが慢性的な不眠の原因になることが示されています。
かゆみによる不眠は皮膚疾患そのものの治療と睡眠衛生の改善を組み合わせることで改善しやすくなるとされています。
また、久留米大学の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2)では、慢性不眠の誘発因子・永続化因子として「身体的疾患・皮膚症状」が挙げられており、かゆみによる睡眠分断が慢性不眠に移行するリスクが示されています。
引用元:八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
引用元:富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座

この記事のまとめ

夜に肌がかゆくなるのは、体温上昇・乾燥・コルチゾールの低下・寝具のダニが主な原因です。
入浴後すぐに保湿剤を塗る・ぬるめのお湯にする・寝室の湿度を保つ・綿素材の寝具を使う。
この4つから始めてみてください。
2週間以上改善しない・発疹や赤みがある場合は皮膚科への相談を検討してみてください。
かゆみを我慢して眠れない夜が続く前に、早めに対処することが大切です。




