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何時間寝ても眠い…これって病気?

過眠症という睡眠障害のことがあるんだ
十分に寝ているはずなのに、日中ずっと眠くて仕方がない。
朝どうしても起きられない・起きてもすぐ眠くなる状態が続いている。
そんな疑問を抱いたことはありませんか。
過眠症の症状・原因・受診の目安を紹介します。
過眠症とは

過眠症とは、十分な睡眠をとっているにもかかわらず日中に強い眠気が続く状態を指します。
単なる睡眠不足や生活習慣の問題ではなく、脳や神経の機能に関わる睡眠障害として位置づけられています。
日常生活・仕事・学業に支障をきたすほどの眠気が続く場合、過眠症の可能性を考える必要があります。

過眠症の主な種類

明確な原因がないにもかかわらず、長時間睡眠をとっても日中に強い眠気が続く状態です。
10時間以上寝ても眠い・昼寝をしても眠気がとれないという特徴があります。
睡眠の「質」よりも「量」への欲求が強い点がナルコレプシーとの違いです。
突然強い眠気に襲われて眠り込んでしまう睡眠障害です。
感情の高ぶりで筋肉の力が抜ける「情動脱力発作」を伴うことがあります。
脳内のオレキシン
(覚醒を維持する物質)の不足が原因とされています。
一定期間に異常な過眠
(1日に20時間以上眠る)が繰り返し起きる稀な疾患です。
「眠れる森の美女症候群」とも呼ばれます。
思春期の男性に多く、自然に改善することが多いとされています。

受診の目安

以下の状態が2週間以上続く場合は、睡眠外来・神経内科・精神科への相談を検討してみてください。
- 7〜9時間寝ても日中に強い眠気がある
- 昼寝をしても眠気がとれない
- 突然眠り込んでしまうことがある
- 感情が高ぶった時に体の力が抜けることがある
- 眠気のせいで仕事・学業・日常生活に支障が出ている
睡眠不足・生活習慣の改善を試みても改善しない場合は、過眠症を含む睡眠障害の可能性があります。
一人で抱え込まずに、まずは睡眠外来に相談しましょう。

データ

久留米大学の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2)によると、過眠症は睡眠時間が十分であるにもかかわらず日中の過度な眠気が続く状態として定義されており、特発性過眠症・ナルコレプシーなど複数の疾患が含まれます。
適切な診断には睡眠ポリグラフ検査・反復睡眠潜時検査などの専門的な評価が必要とされており、睡眠外来への受診が推奨されています。
また、愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センターの岡靖哲らが2025年に発表した報告(睡眠と環境 Vol.19 No.1)では、日中の過度な眠気が生活の質・仕事のパフォーマンス・安全性に深刻な影響を与えることが示されており、睡眠不足との鑑別を行った上で専門的な治療を受けることが重要とされています。
引用元:富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
引用元:岡靖哲ら「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター

この記事のまとめ

過眠症は十分な睡眠をとっても日中に強い眠気が続く睡眠障害で、単なる睡眠不足とは異なります。
- 7〜9時間寝ても眠気がとれない状態が2週間以上続く場合は受診を検討する
- 突然眠り込む・体の力が抜けるという症状はナルコレプシーのサインのことがある
- 睡眠外来・神経内科で適切な診断を受けることで治療につながる
眠気のせいで仕事や生活に支障が出ているなら、睡眠外来に相談しましょう。

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