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入眠困難って何?

布団に入ってから眠るまでに時間がかかりすぎる状態のことなんだ
布団に入ったのに、全然眠れない。
30分・1時間・それ以上経っても目が冴えている。
「自分だけがおかしいのかな」と思ったことはありませんか。
入眠困難とは何か、なぜ起きるのか、改善策を紹介します。
入眠困難とは

入眠困難とは、布団に入ってから眠りにつくまでの時間(入眠潜時)が30分以上かかる状態が続くことを指します。
不眠症の3つのタイプのうちのひとつで、最も多くの人が経験する不眠の形態です。
一時的なものは誰にでも起こりますが、週3回以上・3ヶ月以上続く場合は慢性不眠症として治療の対象になります。
入眠困難の主な原因

交感神経が優位なまま就寝しようとすると、体が覚醒状態を保ち続けて眠れません。
「眠れなかったらどうしよう」という不安そのものが、さらに覚醒を高めるという悪循環が起きます。
夜遅くまでのスマホ・不規則な起床時間・昼夜逆転が体内時計を乱して、眠るべき時間帯に眠気が来なくなります。
布団に入ると「今日の失敗」「明日のこと」「過去の後悔」が浮かびやすくなります。
夜の静寂の中で思考がループして脳が覚醒状態を保ち、眠れない状態が続きます。
改善策

眠れないのにベッドで過ごし続けると「ベッド=眠れない場所」という条件付けが強まります。
20〜30分経っても眠れない場合は一度ベッドを出て、眠気が来たら戻ることが入眠困難の改善に有効とされています。
- 4-7-8呼吸法(4秒吸って・7秒止めて・8秒で吐く)
- ボディスキャンで体の感覚に意識を向ける
- 就寝1時間前にスマホ・強い光を避ける
起床時間を固定することで睡眠圧が高まり、次の夜に眠りやすくなります。
眠れなかった翌朝も同じ時間に起きることが、体内時計を整える基本です。
データ

日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載された八藤英典の報告(2012年)によると、入眠困難は不眠症の最も一般的な訴えのひとつとされており、過覚醒・不安・思考のループが主な原因として挙げられています。
刺激制御法(眠れなければベッドを出る)と睡眠衛生指導の組み合わせが入眠困難の改善に有効とされており、薬に頼らない改善の第一歩として推奨されています。
また、久留米大学の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2)では、入眠困難が慢性化する要因として「眠れないことへの不安・ベッドと不眠の条件付け・過覚醒の継続」が挙げられており、CBT-Iの刺激制御法・睡眠制限法がこれらに直接アプローチする手段として有効とされています。
引用元:八藤英典「不眠症」日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol.35 No.1(2012)北星ファミリークリニック
引用元:富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座

この記事のまとめ

入眠困難は「布団に入っても眠れない」状態が続くことで、不眠症の中で最も多いタイプです。
- 20〜30分眠れなければ一度ベッドを出る
- 4-7-8呼吸法で副交感神経に切り替えてから眠る
- 毎朝同じ時間に起きて体内時計を整える
週3回以上・3ヶ月以上続く場合は慢性不眠症として治療の対象になります。
「眠れない体質だから仕方ない」と諦める前に、睡眠外来・心療内科への相談を検討しましょう。




