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たっぷり寝たはずなのに、また眠い…何もやる気が出ない

「眠れていない」と「眠りの質が悪い」は別の問題なんだ
8時間寝たはずなのに、まだ眠い。
何もやる気が出ない・頭がぼーっとする・起き上がるのがつらい。
そんな状態が続いたりしていませんか。
いくら寝ても眠い・やる気が出ない原因と対処法を紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、以下のような投稿が多数寄せられています。

“ 沢山寝たのにも関わらず起きた瞬間から疲れていて、いくら寝ても眠くてしょうがないです。 ”
“ 自分の気持ちの問題かもしれませんが、いくら寝ても眠たいです。 ”
“ 仕事中も眠くてたまらなく、家に帰って寝ても寝ても疲れは抜けず… ”
といった、たっぷり寝てもすぐに疲れて眠くなり何もやる気が起きないという内容の投稿に多くの共感が集まっています。
特に休んでも回復しきれない人ほど、日中も強い眠気に悩まされやすいようです。

いくら寝ても眠い主な原因

時間は十分に眠れていても、深い睡眠が取れていないと疲れが回復しません。
寝酒・スマホ・過覚醒・いびきなどが睡眠を浅くして、「寝ても寝ても眠い」状態を作ります。

睡眠中に呼吸が止まることで脳が何度も覚醒して、深い睡眠が取れなくなります。
本人は気づいていないことが多く、「いびきをかいている」「起床時に頭が痛い」「日中に強烈な眠気がある」という症状が重なる場合はSASの可能性があります。

うつ状態では過眠(寝すぎ)・強い倦怠感・やる気の低下が現れることがあります。
「眠れない」だけでなく「いくら寝ても眠い・何もやる気が出ない」もうつのサインのことがあります。

甲状腺機能低下症・鉄欠乏性貧血・糖尿病などの身体的疾患が慢性的な眠気・倦怠感の原因になることがあります。
特に女性は鉄欠乏性貧血が眠気・やる気の低下を引き起こしやすいとされています。
生活習慣を改善しても改善しない場合は内科への相談を検討してみてください。


放置したままにすると…

どれだけ寝ても、疲れが取れない。
「もっと寝れば治るはず」と睡眠時間だけを増やしていませんか。
睡眠の質が低いまま量だけを増やしても、深い眠りが取れず疲れが回復しないことがあります。
放置すると、睡眠時無呼吸症候群やうつ、貧血などの隠れた病気を見逃すリスクが高まってしまうこともあります。

・睡眠の質が低く深い眠りが取れない
↓
・「もっと寝れば治る」と量だけ増やす
↓
・疲れが回復しないまま日々が過ぎる
↓
・隠れた病気(SAS・うつ・貧血等)を見逃すリスクが高まる
こういったサイクルに陥ると、隠れた病気(SAS・うつ・貧血等)を見逃すリスクが高まるかもしれません。
隠れた病気を見逃さないよう、早めに対処法を試してみましょう。

対処法

いくら寝ても眠い・やる気が出ない時の対処法を紹介します。
就寝前のスマホ・アルコールをやめる。

毎朝同じ時間に起きて体内時計を整える。

→ 睡眠外来(SASの可能性。

→ 心療内科や精神科(うつ状態の可能性。
→ 内科(甲状腺・貧血の検査。

よくあるQ&A

いくら寝ても眠い状態に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Q8時間以上寝ているのに眠気が取れません。
- A
時間より睡眠の質が問題のことがあります。
いびき・寝酒・スマホが睡眠を浅くしている可能性があります。
改善しない場合は睡眠外来・内科への相談を検討してみてください。
※個人差あり

- Q眠気とともにやる気が全く出ません。
- A
うつ状態・甲状腺機能低下症のサインのことがあります。
2週間以上続く場合は心療内科・内科への相談を検討してみてください。
「これくらいで行っていいのか」という心配は不要です。
※個人差あり

- Q特に午後から夕方にかけて眠気がひどいです。
- A
午後の眠気は体内時計の自然なリズムによるもので、ある程度は正常です。
ただ日常生活に支障が出るほど強い場合はSAS・睡眠負債・血糖値の急変動が関係していることがあります。
午後2時ごろに20分以内の仮眠を取ることが一時的な改善に助けになります。
※個人差あり

データ

虎の門病院の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3)によると、「いくら寝ても眠い」状態の主な原因として熟眠障害・睡眠時無呼吸症候群・うつ状態・身体疾患が挙げられており、睡眠時間より睡眠の質・疾患の有無を評価することが重要とされています。
特にSASは日中の過眠の主要な原因として位置づけられており、放置すると心血管疾患リスクが高まるため早期の診断・治療が推奨されています。
また、愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センターの岡靖哲らが2025年に発表した報告(睡眠と環境 Vol.19 No.1)では、日中の過眠・慢性的な倦怠感が睡眠の質の低下と密接に関連することが示されており、就寝前のスマホ・アルコールの回避と規則的な生活リズムの維持が改善の基本とされています。
引用元:
睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)
「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/19/1/19_50/_article/-char/ja引用元:
睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3(2025)
「睡眠関連呼吸障害」(医療者のための睡眠医学入門 第3回)
https://jssr.jp/files/nexus/20251225-08.pdf
引用元:
富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
http://www.jssr.jp/files/nexus/20250925-07.pdf
引用元:
岡靖哲ら「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/19/1/19_50/_article/-char/jaこの研究の紹介者:岡 靖哲(おか やすのり)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長・教授
学位:
修士(医学)ロンドン大学
経歴:
京都大学医学部卒、京都大学大学院で脳病態生理学・臨床神経学を専攻。
英国ロンドン大学で臨床神経科学修士を取得後、英国セントトーマス病院 睡眠医療センターで研究員(2000~2001年)を務め、現在は愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長
資格:
日本睡眠学会 総合専門医/日本神経学会 神経内科専門医
研究ジャンル:
睡眠医療、不眠症治療、概日リズム睡眠障害愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター(公式サイト)
岡靖哲 研究者ページこの研究の紹介者:富田 康弘(とみた やすひろ)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
虎の門病院 睡眠呼吸器科 医長(循環器センター内科兼任)
出身:
東京大学医学部卒業
学位:
博士(医学)順天堂大学大学院医学研究科
経歴:
東京大学医学部卒業後、虎の門病院で循環器・睡眠医療の臨床に従事。
順天堂大学大学院で医学博士を取得し、現在は東京大学大学院医学系研究科の特任研究員、順天堂大学医学部の非常勤助教も兼任
資格:
総合内科専門医・指導医/日本睡眠学会総合専門医・指導医/循環器専門医・指導医
研究ジャンル:
睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、CPAP治療

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この記事のまとめ

いくら寝ても眠い・やる気が出ない状態は「眠れていない」のではなく「眠りの質が悪い」か「体の何かが原因」のことが多いです。

対処法
・夜のスマホ・アルコールをやめる
・起きる習慣
・日中の軽い運動を取り入れる
・いびき・起床時の頭痛や日中の強烈な眠気がある
・やる気が出ない、気分が沈む状態が2週間以上続く
・生活習慣を改善しても眠気が続く
・ホワイトノイズや自然音を流す
「怠けているわけじゃない」と感じているなら、体や睡眠の質に原因があるかもしれません。
一人で抱え込まずに、気になる症状があれば専門家に相談してみてください。







