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睡眠不足が続くと風邪をひきやすくなる気がする…

睡眠中にサイトカインが分泌されて免疫を強化するんだ
睡眠不足が続くと体調を崩しやすくなる。
なぜ寝不足だと風邪をひきやすくなるのか、仕組みがよくわからない。
そんなふうに感じたことはありませんか。
睡眠が免疫に与える影響と、免疫を維持するための睡眠習慣を紹介します。
同じ悩みを持つ人の声
Yahoo!知恵袋には、以下のような投稿が多数寄せられています。

“ 毎回睡眠不足が1週間くらい続くと風邪をひいてしまうのですがこれは基礎体力がないという事ですかね? ”
“ なぜ寝不足等で免疫力が低下するとアレルギーが悪化するのですか? ”
“ 休みの日の昼間に寝過ぎて夜眠れない場合にも寝不足で免疫力が弱りますか? ”
といった、睡眠不足が続くと風邪をひきやすくなる気がして免疫力が心配になるという内容の投稿に多くの共感が集まっています。
特に睡眠不足が続いて体調を崩しやすいと感じる人ほど、免疫力の低下が気になりやすいようです。

睡眠中に起きている免疫の働き


睡眠中に免疫細胞からサイトカインという物質が分泌されます。
サイトカインは感染・炎症に対する免疫応答を調整して、体をウイルスや細菌から守る役割を担っています。
睡眠不足になるとサイトカインの分泌が低下して、免疫機能が弱まります。
ワクチンを接種した後に十分な睡眠をとると抗体の産生が高まることが研究で示されています。
睡眠中に免疫細胞が「敵の情報」を記憶して次の感染に備える仕組みが働いています。
睡眠不足ではこの免疫記憶の強化が妨げられます。

睡眠不足が免疫に与える影響

6時間未満の睡眠が続くと、7時間以上の睡眠をとっている人に比べて風邪をひくリスクが4倍以上になるとする研究があります。
睡眠不足では免疫細胞の数・働きが低下して、ウイルスに対する防御力が弱まります。
睡眠不足でコルチゾールが増加すると、本来抑制されるべき炎症反応が慢性化しやすくなります。
慢性的な炎症はアレルギー・皮膚疾患・生活習慣病のリスクにも関わるとされています。
体調を崩した時も、睡眠不足だと回復に時間がかかります。
睡眠中に免疫細胞が活発に働いて感染と戦うため、風邪をひいた時こそ十分な睡眠を確保することが大切です。

免疫を維持するための睡眠習慣

- 7時間以上の睡眠を毎日確保する
- 深い睡眠を妨げるアルコール・就寝前のスマホを避ける
- 体調が悪い時は特に睡眠を優先する
- ワクチン接種後は十分な睡眠をとって免疫記憶の強化を助ける

データ

虎の門病院の富田康弘らが2025年に発表した報告(睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3)によると、睡眠中にはサイトカインをはじめとする免疫調節物質の分泌が高まって免疫機能が強化されることが示されています。
6時間未満の睡眠が続くと自然免疫・獲得免疫の両方が低下して感染リスクが高まることが示されており、十分な睡眠の確保が感染症予防の基本として推奨されています。
また、愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センターの岡靖哲らが2025年に発表した報告(睡眠と環境 Vol.19 No.1)では、睡眠不足によるコルチゾールの慢性的な上昇が炎症反応を慢性化させて免疫機能を低下させることが示されており、睡眠の質の改善が免疫維持に直結することが推奨されています。
引用元:
睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)
「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/19/1/19_50/_article/-char/ja引用元:
睡眠医療ネクサス Vol.1 No.3(2025)
「睡眠関連呼吸障害」(医療者のための睡眠医学入門 第3回)
https://jssr.jp/files/nexus/20251225-08.pdf
引用元:
富田康弘ら「医療者のための睡眠医学入門 第2回 不眠症」睡眠医療ネクサス Vol.1 No.2(2025)久留米大学医学部神経精神医学講座
http://www.jssr.jp/files/nexus/20250925-07.pdf
引用元:
岡靖哲ら「睡眠習慣改善と不眠治療の新たなトレンド」睡眠と環境 Vol.19 No.1(2025)愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/19/1/19_50/_article/-char/jaこの研究の紹介者:岡 靖哲(おか やすのり)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長・教授
学位:
修士(医学)ロンドン大学
経歴:
京都大学医学部卒、京都大学大学院で脳病態生理学・臨床神経学を専攻。
英国ロンドン大学で臨床神経科学修士を取得後、英国セントトーマス病院 睡眠医療センターで研究員(2000~2001年)を務め、現在は愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長
資格:
日本睡眠学会 総合専門医/日本神経学会 神経内科専門医
研究ジャンル:
睡眠医療、不眠症治療、概日リズム睡眠障害愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター(公式サイト)
岡靖哲 研究者ページこの研究の紹介者:富田 康弘(とみた やすひろ)氏
詳しいプロフィールを見る+
所属:
虎の門病院 睡眠呼吸器科 医長(循環器センター内科兼任)
出身:
東京大学医学部卒業
学位:
博士(医学)順天堂大学大学院医学研究科
経歴:
東京大学医学部卒業後、虎の門病院で循環器・睡眠医療の臨床に従事。
順天堂大学大学院で医学博士を取得し、現在は東京大学大学院医学系研究科の特任研究員、順天堂大学医学部の非常勤助教も兼任
資格:
総合内科専門医・指導医/日本睡眠学会総合専門医・指導医/循環器専門医・指導医
研究ジャンル:
睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、CPAP治療

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この記事のまとめ

人の体は、睡眠中にサイトカインが分泌されて免疫が強化されます。
逆に睡眠不足が続くと、風邪をひきやすくなり、回復も遅くなります。

対処法
・毎日7時間以上の睡眠を確保して免疫機能を維持する
・体調が悪い時ほど睡眠を優先する
・アルコールやスマホを避けて深い睡眠を確保する
睡眠を整えることが、体を守る一番の基本対策になります。

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